2013年03月26日

Case Book!!!

亀更新の上、今更な話題ばかりですみません。
今回は「SHERLOCK」のCase Bookについて!
うっふ。BBCさんってなんて粋な書籍を出して下さるんでしょう。
(物語の中の)ジョンが作り出版した事件禄、という設定で売り出されたこのcase book。
よもや翻訳版まで発売されるとは思いもよりませんで、英語版が出た瞬間に購入しました。
――というのは嘘です。
英語版がイギリスで発売されてから約1か月遅れで日本アマゾンで買いました…。
一刻も早く欲しかったけど、DVDと違って書籍の空輸は輸送量がべらぼうに高いんですね〜。
泣く泣く諦め、日本アマゾンを待ちましたよー。
英語版が到着し、「読めぬ…」と嘆きながらも中の写真を見てニマニマしている日々。
そうしたらとんでもない朗報。なんと日本語翻訳本が数か月遅れて出る、しかも訳者が、
ブログ「水川青話(http://blog.goo.ne.jp/mithrandir9)」の加藤祐子さんだとおおおおお!!!こ、これはああああ!!!
と、大興奮。
加藤祐子さんと言えば筋金入りのホームズファンで、ブログの方でも「SHERLOCK」の感想や解説を書きまくられてる方なのだ!!ベネさんのファンでもあるし関連のニュースをtwitterでしょっちゅうツイートなさってる。
そ、そんな方が…!訳して下さると…!!
こりゃ〜〜期待満々で発売日を待ちました。しかしマニアック過ぎる本だし書店にはまず並ばないだろうな〜と思ったのでネットで予約しましたが、現在でも結構店頭に置かれてますねえ。自宅からほど近い所にある紀伊国屋書店では結構ウリにして置いてましたよ!表紙をこっちに向けて宣伝!試し読み用までありました。店員さんにファンがいるな、絶対…。でもレジに持って行くのは恥ずかしいな(笑)

さて、そんな英日揃った2冊の本!!
↓左が英版、右が日版。
casebook1.jpg
中身はかんっぜんに、「書かれている言語だけが違う」同一商品。
こういうのって初めてかも…。中で使われている写真は同じで、文字だけが異なる2つの本って。
私、実際に見るまで日本語版はどうなるんだろう?って全然想像出来ませんでしたもん。
英文の下に訳文が小さく書かれてるのか?とか思ってた。
ああ、あれだ、「トイ・ストーリー」の日本語版を見た時も感動したんです、あれ劇中に表示されてる、例えば道路標識なんかが日本語版ではちゃんと日本語で表記されてたんです。わ、説明下手ww すみません。ええっと、劇中で英語表記になってるものが日本語版では日本語に直されてたんですよ。あれって字幕みたいに上から合成するんじゃなくて、CGをある程度作り直してるワケですよね。凄いなあ!って思ったんです。

今回は更に、シャーロックとジョンの付箋のやり取りってのが作品のミソでして。
なんなんですかね、あれ…。可愛いって言うか、もう、「君ら…」って額抑えたくなりますね。
ジョンの事件禄に対してシャーロックが付箋でツッコミを入れる。それに対して、ジョンが返事をする。
その応酬の軌跡がcase bookには文字通り貼り巡らされているのです。
しまいにゃ「ミルク買って」なんて個人的な要望まで。んもー!!可愛いッ!
英語版でもふたりの字体の種類は異なっていましたが、日本語版でもゴシックと丸文字みたいに区別がついてる。んまあ、欲を言えばもっと“手書き”っぽい字体が…っていうか手書きにして欲しかったぐらいですが!
英語の字体ねえ、とてもいいんですよ。シャーロックは結構字下手で。ぷふふ。

それで訳ですが、もう溜め息が出るような心地です。
加藤さん…。加藤さんの訳で字幕版「SHERLOCK」見てみたい…。
面白くって素敵で楽しい訳ばかり。中でも感動したのがですね、「The Hounds of Baskerville」のケース。
岩の上に立つシャーロックの写真に対する、「ジョン・ワトソンのタグ付け」
これは英語ですと
Sherlock trying to impress some rocks by looking all moody.
なんですが、加藤さんはこう訳されました。
憂いのある表情で、岩とか岩とか岩に向かってカッコつけるシャーロック。
岩とか岩とか岩……。
some rocks をですよ、「岩とか岩とか岩」て訳しますか普通?
中学生でしたら「いくつかの岩」ですよね(笑)それを「岩とか岩とか岩」ですよ。
うわあ〜〜、もお凄い、大好き…。
だから普通だったら、普通の、平坦な文章だったらきっとこういった訳じゃないのでしょうけど、この場合ですとジョンのからかいが含まれてるわけですね。その揶揄っぽい感じ、遊びの感じをこうやって訳で、日本語で表してくれるって、凄い、なんかもう、感動したのです。

それからもうひとつ!嬉しい!嬉しいよう、直訳嬉しいよう!ってのが!
ドラマの中でも使われている台詞についてです。「The Great Game」でレストレードからの電話を受け、シャーロックがジョンを誘ってフラットを出る時、ジョンが「一緒に行っていいのかい」と問うたことへのシャーロックの返事です。
I'd be lost without my blogger.
これはコナン・ドイルの原作でホームズが言った言葉のもじりである、という解説がcase bookにはありまして、加藤さんがここの台詞をこう訳しています。
僕のブロガーがいないとどうにもならない
吹替えでは「僕専属のブロガーだろ」になってるんです。これを、case bookでは直訳されてて…!
わーいわーい!!な感じです。私は「SHERLOCK」初見は吹替えだったので、「僕専属のブロガーだろ」でも全然違和感なかったのですが、色んな方の訳をネットで見て「ホントはこういう意味だったのか!」と衝撃的に知り。それを、加藤さんが改めてきちんと訳して下さって…。おお…。感動…。
「僕専属のブロガーだろ」と「僕のブロガーがいないとどうにもならない」
かーなーりニュアンスが違いますね!!!こういう比較は面白いですねえ。

どっこを読んでも面白い加藤祐子さん訳日本語版case book!!
定価も2200円と、かなりお安いと思います。
まだお手元にない方はぜひぜひ。

最後に、製作者としては冗談じゃないミスですが私はかなり楽しんでしまった騒動。
case bookの初版では、カバーの折り返しに書かれたジョンの文がとんでもないことになっています(写真上部)
赤マルの中。見えますでしょうか、写真小さくてすみません。
「ズボン」とありますね…。「彼はズボンを忘れるんですよ」ズボン!!!
casebook2.jpg
これはpantsを下着ではなくtrousersの方に取ってしまったが為のミス!日本語ってホント複雑ネ。
ここ重要ですが、加藤さんの誤訳なんかではありませんよ!!
酷いミスなのに「ズボン」を履き忘れるシャーロックを想像して笑いが抑えられないという、困った事態。
出版元である早川書房さんは、しかし早急に対応してくれまして、初版を購入した方で申し出があった場合、「彼はパンツを忘れるんですよ」に正しく訂正されたカバーを郵送することに。
幸いにカバー部分の誤植でしたから、こういった対応が出来たのでしょう!
お陰様で私はcase bookのカバーを2枚持っております。写真下部の、ちょっと反射してしまってる方がそれです。ビニルに入ったまま、もったいなくて出せないのです(笑)普通は多分、カバーを巻き直すのでしょうけれど。私のcase bookは「ズボン」を忘れたシャーロックのまま。わはは。
posted by モモ at 19:17| Comment(0) | SHERLOCK1 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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