2013年12月12日

吹き替え・字幕突っ込み隊S2EP1 その4

驚いたことに、最後の突っ込み隊記事から半年が経っております!お久しぶりです。
いよいよS3の放送日やDVD発売日も決まり、公式からのスチールや予告が流れまくっている日々ですが、私はなるべく耳目を塞ぎ、ネタバレを回避しております。スチールも予告も見ないもん。S2の時、放送前に、ライヘンバッハの撮影風景をyoutubeで見てしまって「ぎゃああ〜〜〜!!」ってなった経験から、ネタバレは絶対見ないと決めたのです。
さて、それはともかく。
つい先日知ったのですが、全シリーズのスクリプトを載せて下すっているサイト様があるのですね!!英文はそちらから引用させて頂きました。私もDVDの字幕をひとつひとつPCで打ち込んでいて、毎回肩がバッキバキに痛んでおりました、サイト制作者様には感謝です(リンク→http://hiyori24sherlock.web.fc2.com/

前回に引き続き、醜聞の翻訳比較です。これまでの比較はこちら↓
その1
その2
その3

太文字英文が英語字幕。
赤文字吹: が吹き替え。
青文字字: がDVDの字幕。
→ 突っ込み です。
(かっこ)は私のどうでもい訳。

SH:シャーロック
J:ジョン
MY:マイクロフト
H:ハドソン夫人
M:モリー
JE:ジャネット

MY:The only one who fitted the description. Had her brought her here, your home from home.
吹:特徴が一致する遺体を運ばせた。ここなら、我が家同然。
字:条件に合う遺体だ。お前のなじみのここへ運んだ。
your home from homeとかわっけ分からないですねえ〜!weblioで検索掛けたら「あなたの憩いの場」ですって。ニュアンスは分かるけど、訳せとなると難しい!
→訳はともかく、馴染みのあるバーツへ運ばせたというのはマイクロフトの優しさか。単に自由が利くということか。

SH:You didn't need to come in, Molly.
吹:すまないなモリー。
字:非番だろう。
→(君が来ることなかったのに、モリー)ってところでしょうか。シャーロックの言葉の中に謝意が籠められていて、好きな台詞です。

M:It's OK, everyone else was busy with…Christmas. The face is a bit sort of bashed-up, so it might be a bit difficult.
吹:いいの。みんなクリスマスだし。忙しいしね。それより顔の損傷がかなり酷くて。難しいかもしれない。
字:いいの。みんな祝日で予定が。顔が潰されているから確認が難しいかも
→ここ、台詞へのツッコミじゃなくてシーンへのツッコミなんですが、“彼女”の顔が潰れてるって言っておきながらはっきり綺麗な鼻が見えるんだよねえ〜〜。鼻以外の顔が潰されてるってことかい。

MY:That's her, isn't it?
吹:彼女か?
字:彼女だな?

SH:Show me the rest of her. That's her.
吹:残りも見せて。彼女だ。
字:体を見せて。彼女だ。
→ここはドキッとしますねえ。3サイズを確認しているだけとはいえ…。

MY:Thank you, Miss Hooper.
吹:お手数をかけた。
字:どうも。
→字幕が凄くあっさり。そしてさりげにマイクロフトとモリーの初対面じゃないですか!でも初めて会った風じゃないですねえ。どうなんだろ。

M:Who is she? How did Sherlock recognise her from not her face?
吹:誰なの?なんでシャーロックは分かるの?顔を見ないで。
字:誰なの。シャーロックが体を見て確認を。
→ジョンでさえ、吹き替えではマイクロフトに対して敬語使ってるのにモリーはタメ語です!ドキドキです!勝手な解釈ですが、モリーはマイクロフトが政府の要人であることは知らなくて、ただシャーロックのお兄ちゃんって認識だから、下手に出ることもなくタメ語で話してるのかなぁと。
実際マイクロフトを前にしたら、インテリっぽさや威圧感から、「顔を見てないのになんで分かるの?」てずけずけ訊けないと思うんですよね。
ここのモリーには、無知って恐ろしい!という感想に近いものを感じます。

MY:Just the one.
吹:1本だけどうだ。
字:1本だけ。

SH:Why?
吹:なぜ。
字:なぜ。

MY:Merry Christmas.
吹:メリークリスマス。
字:クリスマスだ。

SH:Smoking indoors, isn't one of those… one of those law things?
吹:室内で吸うのは禁止だって法律なかったか?
字:建物の中で吸うのは法律違反では?
one of thoseで口ごもるのはなぜだろう。

MY:We're in a morgue. There's only so much damage you can do. How did you know she was dead?
吹:周りは死体だ。これ以上健康を害することはない。なぜ死んだと分かった。
字:遺体安置所だ。副流煙の影響は少ない。なぜ死んだと分かった?
→ここ、There's only so much damage you can doが訳せなくて泣きました。only so much とかニュアンスも分かりません。so muchonlyがつくってどゆこと…。

SH:She had an item in her possession, one she said her life depended on. She chose to give it up.
吹:あるものを手放したから。彼女はそれを自分の命そのものだと言っていた。
字:命が懸かった大切な物を彼女が手放したから。
→give upで「手放す」かあ。言われてみればそうだけど、「諦める」て意味の印象が強いので「手放す」てすぐ出て来ないなあ。
possession…財産、所有物

MY:Where is this item now?
吹:それは今どこにある?
字:それは今どこに?

SH:Look at them, they all care so much. Do you ever wonder if there's something wrong with us?
吹:あれを見ろ。家族を思ってあんなに泣いて。僕たちはどこかおかしいな。
字:あれを見ろ。身内で思い合っている。僕らには何か問題が?
→これも後半難しいですよねえ〜〜!!こうやって訳を見てしまえば簡単じゃんって思うんだけど、自分では訳せなかったなあ。
(僕らに何か悪いところがあると疑問に思ったことがあるか?)て感じ?
もう台詞が究極的に少ないから難しい。家族を思い、泣き崩れる彼らを見て、「家族を心配しない僕らはおかしいのかな」とシャーロックが思っている、と分かればすぐに訳せるのだろうが。シャーロックが彼らを見て何を思ったか、それが分からないと訳せない。
「家族が心配になったことがあるか?」という訳も見たことがあります。むむう、ニュアンスとしては同じだけど違う!!!
wrong with…具合が悪くて、故障して

MY:All lives end, all hearts are broken. Caring is not an advantage, Sherlock.
吹:終わらない人生も、壊れない心もない。大切な相手がいると人は、弱くなる。
字:あらゆる命は終わり、あらゆる心は傷つく。思いやりは有益ではない。シャーロック。
→これはねぇ…。吹き替えはちょっと先取りし過ぎじゃない?って物議を醸した訳ですね。もちろんこの醜聞自体がライヘンバッハへ通じるシャーロックの心境の変化を起こした事件なわけですが、「大切な相手がいると〜」という台詞はまだ早い。ここはまだ、そういうことを言ってるんじゃないと思うんだよなあ。しかもその「大切な相手」ってアイリンのことでしょう?な〜んかなああ〜〜違うと思うなあ。

SH:This is low tar.
吹:低タールだな。
字:低タールだ。

MY:Well, you barely knew her.
吹:彼女は、所詮他人だ。
字:彼女をほとんど知らなかっただろう。
→ここはマイクロフトの言いたいことが分からない。所詮他人、ほとんど知らない相手なんだから気に掛けることはない、って慰めているのかな。

SH:Huh. Merry Christmas, Mycroft.
吹:メリー・クリスマス。マイクロフト。
字:メリー・クリスマス。兄さん。
→字幕「兄さん」です!!!

MY:And a Happy New Year. He's on his way. Have you found anything?
吹:ああよい年を。今帰った。何か見つかったか?
字:よい新年を。帰った。見つかったか?

J:No. Did he take the cigarette?
吹:いえ。タバコ吸いました?
字:何も。タバコは?
→吹替えでは、ジョンがマイクロフトに対して敬語。

MY:Yes.
吹:ああ。
字:吸った。

J:Shit! He's coming, ten minutes.
吹:ああ、クソ。10分で戻ります。
字:マズいな。帰ってくる。
→Shitて言うジョンの心境は?「せっかく禁煙が上手く行ってたのに」とか?それだけではなく、なんかここ、シャーロックに対するジョンの強い想いが窺えます。もう家族みたい。

H:There's nothing in the bedroom.
吹:寝室には何も。
字:寝室には何も。
→家捜しするフラットメイトと大家(笑)やっぱり家族ですな。

J:Well, it looks like he's clean. We've tried all the usual places. Are you sure tonight's a danger night?
吹:シロのようです。心当たりは全部見たけど、ほんとに今夜は危ないんですか?
字:いつも薬を隠す場所には何も。今夜が危ない?
usual placesであることから、前科持ちってことは明らかなのですね。字幕の方がそのニュアンス出してるでしょうか。以前もシャーロックが薬をやっていて(もしくはジョンが薬を見付けて)マイクロフトも巻き込んで大騒動になったとか。
→しかしここ、ドラッグといった単語が一切出て来ない為、何を探しているのか、何が危険なのか、分からないままだとホント分からない…。

MY:No, but then I never am. You have to stay with him, John.
吹:さあね。それは分からんが、眼を離さないでくれ。
字:弟の行動は読めない。今晩は見張ってくれ。
→No, but then I never amって凄く難しいですね。noとneverが一緒の文に入ってるとお手上げです…。
→いいですねえyou have to stay with him(彼と一緒にいる必要がある)

J:I've got plans.
吹:でも僕デートが。
字:予定が。

MY:No.
吹:諦めろ。
字:決まりだ。
→どっちの訳も凄く面白いww
→特に字幕、「決まりだ」ってww 「既に結んだ協定に基づき、シャーロックが危険な夜はジョンが一緒にいてやらなければならない」のか、「私が決めたのだから従え」なのか。

J:Mycroft… I am really sorry.
吹:マイクロフト?あ…。ほんとにごめん。
字:マイクロフト。申し訳ない。

JE:You know my friends are so wrong about you.
吹:友達はみんなあなたを誤解してる。
字:評判と違ってあなたは――

J:Hmm?
吹:ん?
字:(字幕なし)

JE:You're a great boyfriend.
吹:あなたは最高の彼。
字:いい彼氏だわ。

J:OK, that's good. I mean, I always thought I was great…
吹:嬉しいけど…。今やっと気付いたの?
字:自分でもそう思ってた。
→ジョン!!!もう!!
(僕は最高だっていつも思ってたよ…)
よく言うよ!!(笑)

JE:And Sherlock Holmes is a very lucky man.
吹:シャーロックはほんとに運のいい人よ。
字:シャーロックにとってね。
→ここまでのジャネットの台詞、意味がよく分からなかったんですが、この字幕の訳でやっと理解しました。ジャネットとジョンの共通の友人らは、ジョンは「ダメ彼氏」と批評していたのだけれど、そんなことないじゃない、――シャーロックにとってはね、ってことか。

J:Oh, Jeanette, please.
吹:ジャネットよせ…。
字:ジャネット。頼むよ。

JE:No, I mean it. It's heart-warming. You'll do anything for him. And he can't even tell your girlfriends apart!
吹:だって、そうじゃない。彼のためなら、あなた何でもするし。あっちはあなたの彼女もごっちゃなのに。
字:本当にそうだったわ。彼のためなら何でもする。あんな無礼な人なのに。
It’s heart-warmingて台詞がさりげに笑えます。(心温まる素敵な話だこと!)っていう、ジャネットの嫌味ですね。
→彼の為なら何でもするって言われちゃうジョン。

J:No, I'll do anything for you, just tell me what it is I'm not doing, tell me!
吹:僕は君のためなら何でもするし、して欲しいこと言ってよ。
字:君のためにも何でもする。
just tell me what it is I’m not doing(僕が何をしてないのか教えて)という意味でしょうか。もーっ、そこ言わないと分からないなんて彼氏としてダメだぞジョン!

JE:Don't make me compete with Sherlock Holmes!
吹:シャーロック・ホームズと張り合うなんて私には無理!
字:彼と張り合う気はない。
Don't make me competeだから(シャーロック・ホームズと私を張り合わせないで!そういう状況を作らないで!)といった感じかな。

J:I'll walk your dog for you. There, I've said it now, I'll even walk your dog.
吹:犬の散歩だって、君に頼まれれば喜んでする。
字:君の犬を散歩させるよ。

JE:I don't have a dog!
吹:犬なんて飼ってません!
字:犬は飼ってない。
→吹き替えが凄くいいですねえ、突然敬語になるのが。日常会話でもありますよね、仲良しなのに急に敬語使ってみたり。

J:No, because that was the last one. OK.
吹:ああ、そうだ、飼ってたのは前の彼女だ。ごめん。
字:前の彼女と間違えた。
→最低だ(笑)

JE:Jesus!
吹:呆れた。
字:ひどいわ。

J:I'll call you.
吹:電話する。
字:電話を…

JE:No!
吹:もういい!
字:しないで。

J:OK.
吹:分かった。
字:(字幕なし)

H:That wasn't very good, was it?
吹:今のはマズかったんじゃない?
字:今のはマズかったわね。
→ハドソンさんのオチ最高!


J:Oh, hi. You OK?
吹:おかえり。だいじょぶ?
字:大丈夫?
→はっきり言って、この「おかえり」という訳ひとつだけで、自分が日本語圏の人間で本当に良かったと思います。シャーロックとジョンが「おかえり」「ただいま」を言い合う仲だなんて想像すると、胸にグッと迫るものがあるのです。――最も、シャーロックは「ただいま」とは言ってないけど!

SH:Hope you didn't mess up with my sock index this time.
吹:靴下の順番を変えてないだろうな。
字:僕の靴下分類をまた乱したか?
→(今回も僕の靴下の配列を崩してないことを望むよ)
mess up…混乱、失敗
→ここはねえ!!ホントに!!!最初見た時は一切意味が分かりませんでしたね!!最初だけじゃなくて、かなり長いあいだ分かりませんでした!好意で翻訳をして下さった方のを見て漸く意味が分かりました。台詞が少ないドラマ、映画って大好きですが難易度たっかーい!なんで靴下?なに靴下の配列って?と悩んだものです…。
→分かり切ってますが書いておきますと、帰宅したシャーロックはリビングを一目見ただけでジョンやハドソンさんがクスリの探索をしたのだと分かった→探索は自室にも及んでいるだろう→嫌味で「配列変えてないだろうな?」ってことですね!

H:Lovely tune, Sherlock. Haven't heard that one before.
吹:いい曲ねえシャーロック。初めて聞くけど。
字:ステキな曲ね。初めて聞いた。

J:You composing?
吹:作曲中?
字:作曲を?

SH:Helps me to think.
吹:考えがまとまる。
字:思考の助けに。

J:What are you thinking about?
吹:考えるって何を?
字:何を考えてる?
→ああああしつこいジョンんん〜〜!!!イライラするぜ!!(笑)放っといてあげて!って思う。シャーロックのことが気になって気になって気になって仕方ないジョンなのは分かるけど!

SH:The count on your blog is still stuck at 1,895.
吹:君のブログのカウンターは1895のまま。
字:ブログのカウンターは1895のまま。

J:Yes. Faulty, can't seem to fix it.
吹:ああ。エラーだろ。直りそうにない。
字:不具合で動かない。

SH:Faulty or you've been hacked and it's a message. Just faulty.
吹:あるいは、ハッカーからのメッセージ。――ただのエラーか。
字:ハッキングによるメッセージかも。――不具合だ。

J:Right. Right. Well, I'm going out for a bit.
吹:ああ。だな。ちょっと出かけて来る。
字:それじゃ。出かけてくる。
→これ言った後、「いってらっしゃい」て言葉掛けて貰えなくてちょっと拗ねてるジョンがいい(半ば妄想)

J:Listen, has he ever had any kind of girlfriend, boyfriend, a relationship, ever?
吹:今まで、誰かと付き合ったことは?女…いや男とでも誰かと。
字:これまで彼に誰かいたことは?彼女でも彼氏でも。

H:I don't know.
吹:知らないわ。
字:分からない。

J:How can we not know?
吹:なんで知らないの?
字:なぜ謎なんだ。
→ここのハドソン夫人との会話も、ちょっとよく分からなくて。落ち込んでるようなシャーロックを見て、今までに恋愛関連でこんな風になったシャーロックを見たことある?って訊いてるのか…。あるならどうやって立ち直してやれるかと考えてるのか…。

H:He's Sherlock. How will we ever know what goes on in that funny old head?
吹:シャーロックよ。何を考えてるかなんかわかりっこないわ。
字:シャーロックの頭の中が分かる人なんていない。
→funny old headが不明。ここのoldはどういう意味なのか。最初はold(年寄)で、ハドソンさんの頭のことを言ってるのかと思った。「こんなおかしくて年寄りの頭じゃ、シャーロックのことは分からないわ」って意味で。

J:Right. See you.
吹:ふふ。ですね。それじゃ。
字:そうですね。それじゃ。


今回はここまで。
コメント頂けると嬉しいでっす!!!
posted by モモ at 14:40| Comment(4) | SHERLOCK2 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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